本展は笠間市内の4つの美術館をめぐる「笠間アートの町めぐり」のイベントに際し、特別に企画したものです。当館所蔵の北大路魯山人の作品と、彼が尊崇してやまなかった桃山陶器を参考展示いたします。伝統美を消化し独自の世界を展開、我流を全うした魯山人芸術の真髄とその粋を探ります。
北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん)1883年京都市生まれ。陶芸や書、絵画、漆芸などの幅広い分野において、伝統に深く学びつつ、斬新で個性的な作品を遺した芸術家。とりわけ陶芸においては、料理に関する優れて鋭敏な感覚に根ざして、料理と器の総合的な演出を目指し、独特の魅力あふれる陶磁器を生み出し、異彩を放っています。
「笠間アートのまちめぐり」のご案内
開催期間:2007年9月22日(土)~11月25日(日)
「笠間アートのまちめぐり」シールラリーでは、魯山人住居を移築した春風萬里荘、日動美術館の「魯山人の宇宙」、陶芸美術館の「北大路魯山人と岡本太郎展」、笠間稲荷美術館の「中村不折展」をめぐった方に、入館料割引、次回展覧会招待券プレゼントなど、特典が盛りだくさんです。