土佐ではいつ頃から古墳・寺院などの遺跡、そして土器や瓦に関心をもち採集や発掘をしていたのでしょうか。江戸時代から高知で本格的な行政発掘が始まる昭和54年(1979)ころまでの発掘史を写真や出土遺物でたどります。
明治10年(1877)、大森貝塚を発見し日本の近代考古学の開拓者として知られるエドワード・S・モースの弟子の一人に高知出身者松浦佐用彦がいました。大森貝塚の発掘に携わり、整理報告書も作成しています。
宿毛貝塚の発見者として知られる寺石正路の業績も高知の発掘史において見過ごすことができません。続く大正時代から昭和時代にかけて古墳などの研究等が行われ、戦後は宿毛貝塚の発掘調査が高知県における行政発掘の第1号となりました。
本企画展では、現在に至る土佐の発掘史を紐解いていきます。