モイーズ・キスリング(1891-1953)は、モディリアーニやパスキン、藤田嗣治らとともに活躍した「エコール・ド・パリ」を代表する画家の一人です。いつも陽気で面倒見が良く、その人柄は同時代の画家たちや多くの文化人から愛されました。彼の描く女性や花などの絵画は透明感あふれる色彩に満ちており、優雅でありながらどこか哀感が漂う独特の画風は、現在も見る者を魅了してやみません。
本展は、エコール・ド・パリの優れたコレクションでも知られる、スイス、ジュネーヴのプティ・パレ美術館のコレクションを中心に、国内外の名品を加えた63点を展示します。キスリング作品の魅力を存分にお楽しみください。