この夏成羽町美術館では、陶芸家でありながらその枠を超えてさまざまな素材や技法を駆使して、表現の可能性に挑戦する、美術家 近藤髙弘の個展を開催します。
1958年、近藤は、染付の伝統を現代に伝える京都の陶芸一家に生まれました。1984年より陶芸の道を志し、今日まで染付の表現と精神を受け継ぎながら、伝統的な染付に代わる現代に相応した造形を探求しています。
本展覧会では、初期の伝統的染付作品から、幾何学・抽象文様への展開、また金、銀、プラチナを陶に結晶させた「銀滴彩」や新作のミストシリーズを展示。加えて平面作品や写真など現在に至る活動の軌跡を一堂に展観します。今回は特に成羽町美術館の空間との共鳴を試みるインスタレーションや最新作オイルシリーズなども建物の内外でご紹介します。