平成19年(2007)年は、中岡慎太郎と坂本龍馬が京都で暗殺されて140年になります。この年は、大政奉還が行われて140年にもあたります。本特別展は、この節目を期に、高知県の歴史系総合博物館である高知県立歴史民俗資料館と幕末維新を専門とする高知県立坂本龍馬記念館・北川村の中岡慎太郎館の3館合同で開催するものです。展示内容は、慎太郎と龍馬をキーパーソンに、幕末維新期における二人の存在の位置づけおよび活動内容について再考します。同時に、「土佐勤王党」、「薩長連合」、「近江屋事件」をキーワードに土佐藩の幕末維新史を再考する事も試みたいと思います。なお、本展は「暗殺犯は誰か?」を断定しません。また展示方法も、主催者側が提示する判断材料(暗殺に至る経緯と時代背景)を元に、来館者が答えを出す、問題提示型の方法を取ります。