《名所江戸百景》は、歌川広重(1797~1858)晩年の代表作のひとつで、幕末の大都市・江戸の景観を、さまざまな季節、天候、時刻のもとに描き出したものです。当初はタイトルにあるとおり、百景百図の揃いものとなる予定であったと思われますが、好評を得て発行がつづき、目次を加えた全120図で完結しました。これらの連作は、近くのものを極端に拡大する手法で描かれており、その大胆な構図は見るものを驚かせます。
本展では、名所江戸百景を前後期(前後:4月28日~5月27日、後期:5月30日~7月1日)にわけて展示いたします。四季折々の江戸の景観をお楽しみください。