河井寛次郎(1890-1966)は島根県安来市生まれの陶芸家で、浜田庄司、芹沢けい介、棟方志功らとともに民芸運動を推進した作家として著名です。倉敷の大原孫三郎が民芸運動を支援し、岡山で個展を開くなどしたことから、岡山にも多くの愛好者がいます。寛次郎は、初期には中国や朝鮮の陶磁器に倣った精緻な作品を手がけ、民芸に傾倒して後、晩年にはより独創的な造形活動を展開、彫刻やデザイン、書や文筆にも優れた作品を遺しました。
本展は、寛次郎の優れたコレクションを誇る京都国立近代美術館の所蔵品中心に岡山県下に所在する関連作品を加えた約300点を展覧します。
寛次郎の幅広い創作活動をお楽しみください。