ビデオ・アート、映像アートの第一人者ビル・ヴィオラ(1951年ニューヨーク生まれ)は、世界の第一線で活躍する最もよく知られた美術家のひとりです。巨大なスクリーンに映し出される美しい映像と大音響による作品は、劇的な効果でわたしたちを包み込みます。 本展は、ヴィオラ芸術の全貌を紹介するアジア初の大回顧展です。映像と音響による大がかりなインスタレーションと、プラズマや液晶モニターによる「動く絵画」のような静謐な映像作品など全9点によって、時には瞑想的で、時にはショッキングなビル・ヴィオラの映像芸術の核心に迫ります。 なお、本展は映像による展覧会のため、鑑賞に時間を要します。時間に余裕をもってご来場ください。 《はつゆめ》について ヴィオラは、1980年から約1年半にわたって日本に滞在し、禅や能などの日本の文化に大きな影響を受けました。彼が日本滞在中に制作したビデオ作品《はつゆめ》は、彼の芸術の転機となる重要な作品です。本展では、ヴィオラの日本文化への想いを象徴するものとして、この《はつゆめ》を展覧会のタイトルとしました。会場では、今回の展覧会のためにハイビジョンでリマスターした《はつゆめ》を上映します。