21世紀の最初の年であった今年も幕を降ろそうとしています。そして秋風が冷たさを増し、本格的な冬へと移り変わろうとする季節となりました。
さて、山種美術館恒例の年末展にあたる本展「年暮る2001」では、まさに「錦秋」をあらわすかのような色鮮やかな秋を主題とした作品と、東山魁夷「年暮る」に代表される雪景色を描いた作品という季節感あふれた展示を企画いたしました。また、来年のカレンダー作品も一部ですが展示いたします。
本展は理屈抜きにゆったりとした日本画を楽しんでいただけるよう企画いたしましたので、日本画の良さを再確認していただけると思います。年末の慌ただしさをしばし忘れ、心豊かな一時過ごしていただければ幸いです。
東山魁夷「年暮る」、奥田元宋「玄溟」、山口蓬春「錦秋」、酒井抱一「飛雪白鷺」、奥村土牛「雪の山」、加山又造「冬山」など約30点