日本画は、長い伝統とよく知られた歴史的主題、花鳥や風景など親しみやすい題材により、日頃から気軽に鑑賞されているのではないでしょうか。 その一方で、日本画と洋画が共存する現代の美術世界においては日本画というジャンルが私たちにとって特殊なものとなっているとも言われています。この展覧会では、近代を代表する安田靫彦や速水御舟、本県出身の礒部草丘、田中青坪、塩原友子、高橋常雄ほか 昭和初期から60年代にかけての作品約15点により、日本人と日本画というごく当たり前の関係を、その伝統と現在および将来への展望を持ちながら振り返る機会とします。