私たちの身の回りには人工素材が氾濫し、それゆえ自然素材に親しむ機会が限られています。人工素材は確かに便利なものです。しかし、「感性を育てる素材としての豊かさ」という点では良いことばかりではないようです。
この展覧会は、自然素材のもつ「良さ・豊かさ」を再認識してもらうことを目的としています。そのために、自然素材の代表格「木」について知ってもらい、触ってもらい、遊んでもらう。その「学びの場」を提供するのがこの展覧会です。2002年4月には教育指導要領が改正され、完全週休2日制が実施されます。これは「教育の現場は学校だけではない、地域社会や家庭環境も子供を育むべき」という理念の上に成り立つもので、各家庭や社会がその受け皿を準備する必要性を示唆しています。当館では、新しい教育指導要領への移行期間である本年このような参加型(ハンズ・オン)展覧会を行うことを好機ととらえ、多くの方の参加を期待しています。
●展覧会の構成●
STAGE 1 木との出会い ~考える~
木がどのように利用されてきたのか、どんな特色があるのか?
知って、考えるコーナーです。
STAGE 2 鳥たちの声 ほりおこしの壁 さわるかたちの広場 ~見る~
手で触って、はじめて目では見えなかった形の特色が理解できます。
木でともだちになり、本当に理解するために「触って」みましょう。
STAGE 3 木で遊ぶ ~遊ぶ~
木のぬくもりを体感しながら遊べるゾーンです。
「木の砂場」「木の河原」でいろいろな形の木と触れ合ってみませんか。