砂漠のパンパに広がる「ナスカの地上絵」。この謎に包まれた巨大ジオグリフを生み出したナスカ文化は、紀元前100年頃から紀元700年頃まで、南米ペルーの南部海岸地帯に栄えました。ここでは、高度な技術に支えられた土器や織物が作られましたが、それらには奇抜な図案と鮮やかな色彩が施され、他の先史文化には類例を見ないほどの発展と洗練を遂げています。
今回の展覧会では、最新の考古学的、人類学的研究成果に基づいて、ミイラを含むこれらナスカ文化の貴重な遺物約200点を一堂に展示し、古代ナスカ人の世界観や彼らの生活の全貌を明らかにします。また会場では、地上絵が描かれた砂漠の大地を最先端CGで再現し、体感型バーチャル・シアターで上映いたします。ぜひこの機会に、ナスカの独創的な文化に触れ、巨大スクリーンに映し出されるハイクオリティな映像で、地上絵の遊覧飛行をお楽しみ下さい。