この夏の特集展では、「画家たちの夏休み」と題して《夏の風物》が描かれた作品を中心に展示を行います。展示作品のなかには、「たぶん夏に描かれたのだろう」あるいは「夏にふさわしい光景」ととらえて選び出したものもあります。夏休みの宿題で、絵を描かれたことがある多くの方々に、自分の身近な視点から、いろいろな画家の作品に接していただけたら、そして、「自分だったらこんな風に描く」、「こんなテーマがあったんだ…」と感じて、作品に親しみをもっていただけたら、と思って選んでみました。
この特集展ではまた、会期中に開催されます《平塚七夕まつり‥会期7月5日~8日》にあわせて、七夕記念コーナーを設けました。今年は、東京の《泉屋博古館分館》のご好意により、上島鳳山の「十二月美人」を展示しております。《七月の七夕》はもちろん、12ヶ月折々の季節の風物に美人を配した十二幅の作品からは、紹介されることの少ない「大阪の美人画」の迫力と美しさを感じていただけることと思います。
おもな出品作品
上島鳳山《十二月美人》 泉屋博古館蔵
岡田三郎助《五葉葛》 泉屋博古館蔵
江添栄一郎 壁画原画
井上三網《叩かれた蚊》 当館蔵
今村紫紅《熱国之巻小下絵》 当館蔵
国領経郎《海景》 当館蔵
《海景習作》 当館蔵
小関利雄《動物日記 水泳大会》 当館蔵
鳥海青児《ブラインドをおろす》 当館蔵
《横堀角次郎の昼寝》 当館蔵
《スペイン風景》 当館蔵
《アルジェ風景》 当館蔵
《沖縄風景》 当館蔵
《メキシコの西瓜》 当館蔵
《果汁を吸うマヤ人》 当館蔵