それまでの日本絵画の伝統と西洋から新たに入ってくる絵画表現や美術思潮とのせめぎあいの中から、近代日本の絵画の世界に「西洋画」に対する表現様式としての「日本画」が確立されました。
日本画に取り組んだ画家たちは、新しい表現を獲得しつつ、時代に応じた作品を制作し、それを展開してゆきました。優れた画家たちの制作によって、近代日本の絵画の中に豊かに広がった日本画の世界を田辺市立美術館の所蔵品・寄託品を軸にして、五つの章で紹介します。
展示室1:日本美術院の画家たち
展示室2:信仰の表現
展示室3:竹内栖鳳と国画創作協会の画家たち
展示室4:日本画の個性化
展示室5:現代の日本画への展開