さまざまな素材を組み合わせ、配置し、つくりあげられる勝本みつるの世界。本来の文脈や機能からはぐれた「もの」たちは、そこであらたな生をたどりはじめる。新しさと懐かしさ、繊細さと勁さ、生真面目さとユーモア、単純さと謎めき。相反するエレメントがともに息づく勝本独自のまなざしと距離感覚は、時代や個人の記憶や物語をさらりと俯瞰し、見る者の内側でさらなるイメージを広げるだろう。
今展ではfield(野)とhome(家)がテーマ。自然とひと、外と内、そこに包まれるものに目と手がそそがれる。オブジェ、アッサンブラージュ20数点とインスタレーションで構成。