昨年度の新収品としてインド細密画193点が加わりました。このたび、特集としてその一部をご紹介いたします。ムガル王朝成立以前の15世紀末から19世紀までの時代に描かれた作品50点を、会期の前半と後半で25点ずつ展示します。ペルシャ絵画の影響を受けて成立したムガル絵画、そのスタイルがインド各地に広まった地方ムガル派。西、北インドの各地で描かれたいわゆるラージプト絵画では、マールワー派、メーワール派、ビカネール派、ブンディ派、ジャイプール派など西北インドに展開したラジャスタン絵画、カーングラ派、グレール派など北インドに展開したパハーリ絵画など、多様なスタイルの絵画が並びます。細密画に描かれた当時の支配者、神話世界、ヒンドゥー教の神々、男女の愛をご鑑賞ください。