ロシアのユーリー・ノルシュテインは、世界で有数のアニメーション作家であり、彼のつくる奥深く高い水準の作品は多くの人々を魅了し続けています。監督としての評価は高く、国内外で30以上もの賞を受賞、また、2004年には旭日小綬章をも受賞しています。
本展では、彼が、パートナーのフランチェスカ・ヤーブルソワと共に行なっているもうひとつの創作活動である、絵本づくりに焦点をあてます。『きりのなかのはりねずみ』、『きつねとうさぎ』(共に福音館書店)の原画をはじめ、制作風景の写真や彼のことばから、ノルシュテインの内にあるイメージが絵本という形になるまでのプロセスを紹介します。