今日、職員や社員等の採用、昇任、転勤、退職等の身分、給与その他の異動について、その旨を記した文書を、辞令として任命権者(企業・官公庁等)から交付されます。
辞令の原則として、人名に敬称を付けないこと、書き出しを一字分空けないこと、句読点を打たないこと、文体は「である体」を用いること、等が一般的に挙げられます。ちなみに明治期~戦前期の辞令は縦書きで、基本事項は印刷し、日付や氏名など必要事項を筆で書き入れることが多かったようです。中には洋紙の罫紙に筆書きしたものもありました。戦後は次第に横書きとなり、現在はパソコンで打ち出す辞令もあります。
この展示は、当館が所蔵する近代栃木県の地方制度、学校、鉄道、足尾銅山関係をはじめとする様々な辞令を中心に、その関係資料を含めて紹介しようとするものです。