新見美術館では、平成18年度夏季特別展として開館以来初めて自然科学分野の展覧会を開催します。
化石はかつて地球上にどのような生物が住んでいたのか、また地球がどのような経過をたどって現在に至ったのかを調べるのに重要な手がかりになります。
太古の時代、人類はこの化石を、その造形の美しさからアクセサリーや装飾品として利用していました。現在でも、三葉虫やアンモナイトなどはアクセサリーとして、また琥珀(樹木から分泌された樹液の化石)は宝石として利用されるなど、人類と化石は太古の時代より密接な関係にあります。
また、化石の中でも恐竜は、子供から大人まで幅広い人気があり、その雄姿と盛衰は、私たちを太古のロマンへと誘い、魅了してやみません。
本展では、恐竜研究家で、ラジオ「全国こども電話相談室」の人気パーソナリティとしても知られるヒサクニヒコ氏の恐竜画20点と恐竜の化石や骨格模型を中心に、三葉虫やシーラカンス、鳥の祖先・始祖鳥や孔子鳥、アンモナイトやマンモスの歯・皮膚の化石、さらに新見市内で発掘された貝やスッポンの化石など160点余りにより、地球誕生から新生代までに登場した動物たちの変遷をたどります。