現代の日本の洋画のジャンルで、「損保ジャパン東郷青児美術館大賞」は優秀な画家に授与されてきました。この賞は、東郷青児が提唱し、「感覚の新鮮さ」「技法の確かさ」「独自の世界の形成」を選考基準として、中堅作家を主な対象としています。
2004年の第27回大賞は池田史子が受賞し、2005年に受賞記念展を開催しました。この画家は1980年代後半から手がけた、広い大地の光景や、異国の町並みを描いた風景画で、独自の絵画を展開してきました。また、花などの静物画や、近年の都会的な女性像でも、独特の雰囲気を醸し出しています。
本展は、損保ジャパン東郷青児美術館と当館のこれまでの協力関係に基づき、開催の運びとなりました。東郷青児と、主な大賞受賞者の作品とともに、池口史子の絵画の世界を紹介します。