ヨーロッパと日本が最初に出会った南蛮文化の時代に、堺は自由都市、あるいはベネチアに似た共和国と、イエズス会の宣教師などによりヨーロッパに紹介されました。また、ポルトガル人がもたらした鉄砲を真っ先に、かつ大量に製造した産業都市であり、宣教師ザビエルやビレラ、フロイスなどが滞在した国際都市でした。
本展では、イエズス会士の指導で日本人キリシタンが描いたと思われる洋風画や、狩野派など日本人画家による南蛮屏風(南蛮人交易図屏風)、ヨーロッパ人好みの模様で人気を集めた南蛮漆器など、16世紀から17世紀にかけての南蛮文化を彩る美術品を展示します。